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ワクチンQ&A
どんなワクチンがあるの?
まず、犬のワクチンですが、ジステンパーなどの伝染病のためのワクチンと法律で義務づけられている狂犬病ワクチンというものがあります。
伝染病のワクチンには、単独ワクチン、2種、3種、5種、7種、8類、9種混合ワクチンがあります。このうち当院では8種混合ワクチンを主に使用しています。幅広い予防が必要と考えるからです。このワクチンで予防できる病気はパルボウイルス、ジステンバーウイルス、アデノ2型ウイルス、伝染性肝炎ウイルス、パラインフルエザウイルス、コロナウイルス、細菌のレプトスピラが2タイプです。
また、狂犬病ワクチンは、狂犬病予防法で接種が義務付けられているワクチンです。生後90日齢以上の犬は1年に1回接種しなければなりません。
猫においては、パルボウイルス、カリシウイルス、ヘルペスウイルスを含んだ3種混合ワクチンに加えて猫白血病ウイルスや、猫クラミジアのワクチンがあります。
フェレットではジステンパーの予防が目的となりますが残念ながら国内にはフェレット用のワクチンがないことから、犬のワクチンを転用しています。
ワクチンの接種は、多くの病原休から大切なペットの命を未然に守るということと、私たち飼い主の安全を守るとういうことに、非常に有効な手段であると言えます。
 
何回打たなくてはならないの?
これは生後何日なのか、ということと、それまでのワクチン接種歴によって変わります。
基本的には生後6週齢辺りに最初のワクチンを接種し、最終的には生後12週齢を越した所で最後のワクチンを打てば、その後1年間病原休に対する免疫を獲得する事ができます。また、接種したワクチンにより体の中で抗体を作り出すには、3週間程度かかりますので、ワクチンを接種する間隔は3週間ということにしています。ペットショップによっては既にワクチンの接種をしてある場合も多いので、1回で終了のケースもあれば3回のケースもあるわけです。最終ワクチンの後は1年に1回追加接種すれば十分です。
 
副作用はあるの?
残念ながらあります。
ワクチンにおける副作用は大別して、
@アナフィラキシーショックと言われる、虚脱、チアノーゼ、低血圧、呼吸困難、呼吸促迫等の循環器呼吸器症状、
A皮膚の発赤や腫脹、痔み、じんましんを伴う皮膚症状、
B下痢や嘔吐などの消化症状があります。
ワクチン接種後の副作用発生率は多くの要因が関与するために一概には言えませんが、副作用とい
うデメリットよりもワクチンのメリットのほうがはるかに大きいものと考えています。
これら副作用が発現するまでの時間ですが、ワクチン接種後、呼吸器・循環器症状が約60分以内。皮膚症状は24時間以内、消化器症状がそれ以上とされていますので接種後最低36時間は安静を保ち、注意深く見守るようにしてください。